2019年、ギャグマンガの新人発掘として知られる「赤塚賞」を受賞された、漫画家のおぎぬまX(エックス)さん。
29年ぶりの入選とあってメディアでも話題となっています。
なんでも、かなり波乱万丈でユニークな経歴をお持ちだとか、見てみましょう。
Contents
おぎぬまXのプロフィール
・名 前:おぎぬまX(おぎぬま・えっくす)
・本 名:荻沼 竜太(おぎぬま・りゅうた)
・職 業:漫画家、元お笑い芸人(人力舎所属)
・生年月日:1988年1月26日 32歳(※2020年2月時点)
・出 身 地:東京都町田市
・学 歴:和光大学表現学部 卒業
・受 賞 歴:第91回赤塚賞入選
ジャンプ小説新人賞2019【小説フリー部門】銀賞
第22回にいがた漫画大賞【一般部門 コママンガの部】奨励賞
おぎぬまX(エックス)さんは、1988年1月26日生まれ、東京都出身。
中学生の頃「キン肉マン」を見たことからマンガ家を目指し、芸人やサラリーマン、はたまた無職時代も経験しながら、紆余曲折と大変な努力の末、第91回赤塚賞で入選された漫画家さんです。
心折れずにマンガを描き続けて本当によかったです。
今まで僕のことを応援してくださった皆様……本当に本当にありがとうございますっっ!!!!
そして、ご心配をおかけしてすみませんっ!!僕は元気です。
昨夜は生まれて初めてドンペリを飲みましたっ。ドンペリXと改名するかもしれません。 pic.twitter.com/mkOvP9x2UN— おぎぬまX (@oginuma_x) December 10, 2019
おぎぬまXは29年ぶりの「赤塚賞」入選者!
おぎぬまX(エックス)さんが脚光を浴びることになったのは、2019年、第91回・赤塚賞入選の「偉業」を成し遂げたことにあります。
赤塚賞とは、日本のギャグ漫画の登竜門と言われる賞で、集英社が主催する少年向けギャグ漫画の新人募集企画です。
1974年の下半期から始まり、2019年上半期までに実に90回の募集があったものの、入選者の数はわずか5人と言う難関で、第32回より30年近くもの間、入選者がいないという状況が続いていたそうです。
おぎぬまX(エックス)さんはこの超難関を突破され、じつに29年ぶりの入選者となった強者です。
この赤塚賞、過去には、有名なギャグ漫画家、ゆでたまごさんが「準入選」、小林よしのりさんが「佳作入選」を果たされているものの、いずれも入選には至っておらず、狭き門だったようですよ、凄いですね!
赤塚賞は、本当に人生を変えてくれる賞ですっ…!!
死にかけの僕を救ってくれた賞です…!!
追い詰められている人は、赤塚賞で逆転だっ!!!!
— おぎぬまX (@oginuma_x) February 18, 2020
おぎぬまXの赤塚賞入選作「だるまさんがころんだ時空伝」って?
さて、おぎぬまX(エックス)さんの赤塚賞の入選作は「だるまさんがころんだ時空伝」。
“torico”
誰もが知っている遊びを題材に、シュールな世界を描いた作品となっています。
こちらは「ジャンプSQ.2020 3月号」に掲載されています。
“おぎぬまX”
『だるまさんがころんだ時空伝』は、世を捨て、誰とも会わずに己と向き合って描いた読み切りですっ。ぜひ読んでくださいねっ。
おぎぬまXの経歴が超波乱万丈!
中学時代・漫画家を目指すもオタク扱い?
おぎぬまX(エックス)さんが漫画家を目指し始めたのは中学生の頃から。
中学時代はマンガ好きというだけでオタク扱いを受け、肩身が狭かったそうです。
「ジョジョ立ちしろ」と寄ってたかって関節をひねられたこともあるとか。
高校時代・漫画仲間と持ち込み、応募の日々!
そんな中で、同じマンガ家を志すふたりの仲間が出来ます。
課外活動のボーイスカウトで出会った友たちは、漫画について朝まで語り合うほどの熱量の持ち主たちだったとか。
高校の時に、三人で初めて出版社に作品を持ち込み、色々な賞に応募したりしていたそうです。
大学卒業後、人力舎に入り芸人へ?
しかし、持ち込みを繰り返すも、思うような結果が出なかったようです。
Gペンでなく、ボールペンを使用して書いていた時点で、話にならず「瞬殺」だったことも。
大学3年の時には、とうとう編集者に「絵がひどい・向いてない」と言われ、遠回しに違う道を勧められてしまい絶望。
大学の友人の誘いで卒業後「スクールJCA」と言う人力舎のお笑い芸人養成所に入ったそうです。
当時、東京03やキングオブコメディが「キングオブコント」で優勝して乗りに乗っていたことや、ユルそうだから?と言う理由で決めたのだとか。
そうしてピン芸人として4年ほど活動しながら、芸人として売れた暁に、マンガを描くつもりだったそうです。
芸人生活は刺激的でもあり、楽しかったそうですが、ギャラの低さには「地獄」を感じたそうですね。
「コントは絵こそ描かないけど、やってることはマンガと変わらない」という共通点から、続けていたのだとか。
漫画家に舞い戻るが結果出ず!
しかし、芸人としての芽は出ず「くすぶって死ぬのなら、せめてマンガ家で死のう!」と腹をくくったそうです。
芸人の道を潔く捨て、背水の陣で1年以内と言う期間を設け漫画賞に応募するものの、、またしても結果が出ません。
そこで泣く泣く「1年はアシスタントをやろう」と決めるも、絵が下手すぎて役に立たず半年で挫折、、苦渋を舐めます。
就職するもバイトに逆戻り!
お金も尽き、働きながら描くことにしたおぎぬまX(エックス)さんは、その後キャラクターデザインなどを手がけるデザイン会社に就職されます。
面接時に「子供の頃、キン肉マンの超人募集に100体以上応募していた」と言うエピソードを話したことから、その根性が気に入られキャラクターを描かせてもらえるように。
戦隊ヒーローをデザインする際に、脚本もやりたいと直談判したところ「無理」と言われ、「やはり自分で全ての采配がで出来るマンガで旗を揚げたい」とバイト生活に戻ることを決意されます。
樹海で山籠り?断食?捨て身の挑戦!
しかし、やはり思うような結果は出せず、もう世の中からフェードアウトしようと、SNSも断ち消息不明になった時期があるとか。
漫画の神様、手塚治虫氏の本に「四コマ漫画は全ての漫画の基礎だ」と書いてあったことから初心に帰り、のめり込むように四コマ漫画を書くように。
「この世で誰よりも4コマ漫画を描く!四コマ界の最強になる」と決意し、「1年で1000本描く」ことを目標に突き進みます。
「4コマを100本描くまで樹海で山籠もり」「4コマを100本描くまでビジネスホテルで断食」など捨て身の苦行を自らに課し、書き続けました。
そのような努力の結果、四コマ感覚に必要な感覚「起承転結」をつける能力、「奇跡の構成力=何を見ても4コマ漫画に出来ると言う、絶対音感ならぬ「絶対4コマ感」を身につけ、とうとう赤塚賞に入選となったそうです。
おぎぬまX(エックス)さん自身、生前評価は諦めており「4コマを抱きながら排水溝で死んで、それが5000作目だと面白いな」などと言う境地に達していたのだとか。
わずか2年で結果を出したのですから、その「本気」のパワーの凄さたるや、いかばかりか。拍手!
賞金で事務所立ち上げ
さて、悲願の赤塚賞を受賞後、おぎぬまX(エックス)さんは、事務所「おぎぬまXプロ」を設立、四コマ漫画の聖地を築いたそうですよ。
ここから、ギャグ漫画として前人未到の「累計販売数一億冊突破」を目指し、発信されて行くそうです。
頑張ってください!
結婚や彼女はこれから?
そんなこんなで現在、勢いに乗ったおぎぬまX(エックス)さんですが、漫画に全ての生命力を注がれていたことからか、特定の女性に関する噂は見つかりませんでした。
こちらの方は「おいおい」だと思われます、ね?先生♡
おぎぬまXの「四コマバトル」が面白い!
おぎぬまXさんは、世間から見向きもされなかった時期より「4BT(四コマバトルトーナメント)」という四コマ漫画の投票企画を展開されていました。
それは、お題を元に四コマ漫画を描き、Twitter上で投票を募り、時間内により多くの投票を得たものが勝利すると言うものです。
【4コマバトル道場】
[オダマガ支部]お題・天使と悪魔
《師範代》
おぎぬまXVS
《道場破り》
ナカタク直後のアンケートツイートで面白かった方にご投票よろしくお願いします!#4コマバトル道場 pic.twitter.com/VoiMNHvKFq
— 4BT(4コマバトルトーナメント) (@4BT_koushiki) November 12, 2019
面白そうですね! 企画者ご本人も、もちろん優勝されたことがあるようです。
2020年3月7日のテレビ番組にて、あの野性爆弾の「くっきー」さんとも、四コマバトルで戦われ、勝利されていました。
くっきーさんは芸人でありながら、高い画力があり、おぎぬまX(エックス)さんにとっては強敵だったようですね。
赤塚賞を受賞されましたので、今後より面白い企画が生まれるかもしれませんね、楽しみです。
コメントを残す